この花の栽培ポイント

シンピジューム コチョウラン カトレア えびね デンドロビューム クレマチス

                           シンピジューム


毎年咲かせるための四季の管理
  春の管理・・・・春になると、つけ根から新芽が出てきます。これはすべて葉芽ですから、多すぎる時
             は、かきとります。残すのは、3〜4本。このとき深くかきとります。そうしないと
             又出てきます。明るい窓際に置きます。遅霜の心配がなくなれば、戸外にだし
             水を十分与えます。
             新芽が、2〜3cm伸びだしたら,施肥を開始します。週1回で液肥を与えます。
             これ以外に、固形肥料を 5月 6月 7月 の3回施します。
  夏の管理・・・・・真夏以外は、毎日5〜6時間は直射日光にあてます。真夏は半日陰に置きます
             水は十分与えます。施肥は液肥も固形も春と同じ。
  秋の管理・・・・・9月〜10月中旬ごろまでは直射日光にあてます。水は十分与えます。施肥は
             液肥も固形も9月下旬までとする。
  冬の管理・・・・・秋の終わりから、室内に鉢を移動します。このとき株元から出ている、新芽を
             調べます。花芽は残し、葉芽はすべて、取り除く。これが秋の芽かきです。
             春と違い、葉芽と花芽の区別をしっかりする。
             土が乾けば、水は十分やります。

左が葉芽        右が花芽

                   葉芽は先が尖り、固い    花芽はふっくらとして、まるみがある

                       シンピジュームの植え替え

植え替える株は、下記の写真の状態のもの

植え替え時期は 3〜4月ごろ  花が咲いているものは5月上旬ごろ花を切り取り、早めに植え替える

植え替えます   ・植え替えます   ・植え替え
                        ません
新芽が出ています
このころが植え替え適期
根が回り、鉢から抜けないなら、軽くたたく 根を1/4程切る 大きめの鉢に入れ
隙間に用土を入れる



                     胡蝶蘭の植え替え


  植え替え適期は5月下旬〜6月中旬


左は植え替え後1年
右は植え替えご2年
鋏やピンセットで株
を鉢から抜く
根が十分鉢に
回っている
ピンセットで根の
中の古い
水ごけをとる


根は上のほうに伸びる性質があるので、内部の古根を鋏で切りとる 切り取った根をほぐしながら、取り去る 古根を鋏で切り取った後、根が広がるように濡らした水ごけを内部に入れ、全体を水ごけで包む 水ごけを鉢よりもやや大きめに根に巻いて、鉢に入れる 株元を少し高くして、早く乾燥するようにする。


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                   カトレアの植え替え


 植え替える株は、鉢からバルブがはみでているか、根腐れをおこしている株
 植え替え時期は  3〜4月ごろ

ピンセット等を差込んで株を
鉢から抜き出す
新根が十分鉢に
回っている
根鉢を1/4程切り
詰める


バルブを3〜4本つけて、鋏で
切り分ける。
古い水ごけを取り去る 新しい水ごけを
いれる
新芽の伸びる方を
あけ支柱を立て



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                    失敗しない  えびね  栽培

直射日光を嫌うので、日光の80%をカットする。開花株は室内で十分楽しめます。
植え替えは、2年に1度が原則ですが、今年植え替える株は、花後すぐに、行います
これが、来年もすばらしい花を咲かせるための、ポイントです。
3〜4本位までは、植え替えない。これ以上増えたら、株分けをする。下記の写真参照

植え替え最適期・・・・5月上旬の花後

上の花が咲き、下の
花に傷みが見え出し
たら早めに茎を根元
のほうから抜き取る。
株を鉢から抜き、
土を落とし水洗い
する。傷んだ根を、切り落とす
株分けをする場合
は、切り分けた後、すぐに植え替える。
赤玉土・ボラ土・鹿沼土
軽石を混ぜ合わせ
バブルが鉢の縁にくる
ように植え、新芽が
伸びる方向をあけて
植え込む
用土を鉢の縁の
下1cmまで、入れる。


エビネは水が大好きです。エビネが求めている水やりが出来れば、もうエビネ栽培は成功です。
水やりさえ、うまく出来れば、肥料がなくても花は咲きます。しかし肥料は少し施したほうがよい。
年2回だけとする。 5〜7月中旬と9月〜10月下旬の2回
夏は涼しい、日陰に置き、水は十分にやる。冬でも室内に置かず、戸外に置いてもよい。暖房はダメ。


                         デンドロビューム


4、5、6、7、8月 9、10、11月 11、12月 1、2、3月
生育期 充実期・初期 充実期・後期 休止期
植え替え 植え替えは2年に
1度位とする
植えっ放しは開花
しにくい
4〜5月にする
下記参照
しません しません しません
置き場 5月以降は戸外
に出し、5〜6時間
以上日にあてる
梅雨時は長雨にはあてない
ように、注意する。
止め葉と呼ばれる小さい
 葉が見えるまで

 日光と風を十分与えます
止め葉が出てきたら
 花芽をつけるため
 に低温に2〜3
 週間あわせます。
 加温しない室内に
 置きます
昼間は窓際で日にあて
夜間は部屋の中央に
置き最低6度以上を
確保します
水やり 植え込み材料が乾いたら
十分与える。
週1度位 止め葉がでたら水は
減らします。
10日に1度位にします
12月になったらどんなに
乾いても、2週間に1度
位にします。
2週間に1度位にします。
肥料 5月〜7月まで、液肥を
 週1度与える。又別に
5、6月の中〜下旬に各
 1度固形肥料を与える
 これ以外絶対与えません
施しません
この時期に施肥すると
さらに新芽が伸び
生育バランスがくずれ
花が咲きません
施しません 施しません


晩秋から休止期にはいると、バルブ(茎)のあちこちに小さな芽(下記)が見えはじめます。

葉をおとした、前年のバルブが
ふくらみ花芽となる
ノビル系タイプに多く、花が
大きいが加温設備が必要な
品種が多い。
春から伸びたバルブにつく場合も
あるセッコクタイプに多く、花は
小さいが作りやすい。無加温で
設備なしでも作れる
花の数が多く、豪華である

デンドロビュームは4〜5月が自然開花期です。日中の湿度と夜間温度で開花期が決まります。
花芽がでたら、暖房のある部屋に移します。室温が高くなれば、湿度も必要になります。時々株全体に
葉水をかけます。

                             植え替え


                         デンドロビュームの茎ざし ・・・・・3月〜4月中旬が適期

花が咲かなかった太い
バルブを根元から切る
バルブを2節ごとに
ハサミで切る。上下を間違えない
下(根元に近い)の方に水ごけを
巻き、何本かまとめて寄せ植えする
水ごけを乾燥させず、明るい
日陰で数ヶ月管理すると
節の部分から、新芽が出る


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                          クレマチス

クレマチスは花の咲き方で、色々なタイプがあるが、全般的な栽培法を説明します。
花を咲かせるポイント
  ・剪定をする・・・・特に四季咲き品種では、剪定を怠ると2番花が咲かない。開花後、今年伸びた
             枝の半分を切る、剪定を早めに行う。そうすれば、株立ちよく、丈夫な枝がでる
             約60日後には、2番花が咲きます。
  ・栄養は十分・・・肥料を大変好みます。剪定後には燐酸、カリを多く含む肥料を施します
             秋の肥料は、来春の花のためにも、春より、多めに施します
  ・植え替え・・・・・鉢植えのものは、根詰まりを起すと、花が咲きませんので、必ず
             植え替えます。適期は、2月下旬〜3月上旬か9月下旬〜10月上旬
  ・太陽と水・・・・・日当りは大好き。1日4時間以上日に当てないと、花は咲きません。
             3月〜10月までは水切れを起さぬように、たっぷり与えます。
  ・移植は嫌い・・・庭植えのものは、移植を嫌います。根を切ると、生育が止まります。
  ・病害虫・・・・・・・特に冬期には、石灰硫黄合剤の10倍液を散布する。

殖やそう
  ・挿し木やとり木で殖やす・・・5〜8月が適期  今年伸びたつるを50〜60cm用いる。
                    2節付けて節の2cm下を切ると、1つのつるで4〜5本出来る
                    挿し床は鹿沼土等を用いる。挿した後は乾燥させぬように
                    管理すれば、30〜50日で発根する

カミソリで2節つけて
節の1〜2cm下で
斜めに切る
30〜60分水あげする
発根促進剤をつける
きれいな挿し土を用意する
これに先ほどの挿し穂
を挿す。ポリ袋等で
覆い乾燥させない。