今月の目次
| ●ボタン シャクヤク | ●ゼラニューム | ●シューメイギク | ●デンファレ | |||||
| ●カランコエ |
ノマサ種苗株式会社
| ボタン・シャクヤク |
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●今が植えつけ、植え替えの適期です
ボタン、シャクヤクともに豪華な花が特徴で、百花の王と呼ばれるほど。栽培では、
肥料をたっぷりめに施すことと、秋に植えつけ、植え替えを行うことさえ知っていれぼ、だれでもよい花を咲かせることができます。
9月から10月は植えつけ、植え替え、株分けの適期。特に鉢植えで今年手に入れた株や何年も栽培していて植え替えを
行っていない株は忘れずに作業を行いたいものです。
また、地植えでよく咲かない株などを植え替えて場所を変えることもできます。さらにシャクヤクの場合は、株分けによって株をふやすこと
もできます。
●.植えつけはよく日光が当たる場所に
ボタンとシャクヤクはよく日光が当たる場所を好みます。特にボタンの場合、冬の寒風が避けられる場所を選びます。
株を植える場所はよく耕して軟らかくしておきます。
地面を盛り上げて、そこに深く植える
ボタンの苗はシャクヤクの根につぎ木されたものが一般的です。
できるだけ早く自根を出すために、ついだ部分が土中に埋まるように植えつけます。
ただし、ボタンは重い土を嫌うので、根が元の地面の上に来るようにして、深く植えることが大切です。
腐葉土を多めにし(3〜5割)、なるべく軽くなるように注意します。シャクヤクも同様にし、十分に用土をかけてやります。
鉢植えはできるだけ大きな鉢に
鉢植えは庭植えのように土を山状に盛り上げられないので、
なるべく大きな鉢(最低8〜10号、できれば13号以上)を用います。
用土は赤玉土4、庭土3、腐葉土3の配合土に三要素等量の固形艶料一つかみを混ぜたものがよいでしょう。
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●株分けに使うのは比較的若い株
シャクヤクは春になると地下の根から次々と枝が伸び出し、数年もすると大株になっていきます。
これを株分けして楽しむことができます。ただし、庭植えの大株を分けるとなかなか元に戻り切れないので、
比較的若い株を用いるようにします。また、ボタンは株分けは行いません。
根を増り分けたら、消毒を忘れずに
適期は植えつけ、植え替え時と同じ9月から10月で、地上部を切り落としたあと、2〜3芽をつけて根を切り分け、
ベノミル水和剤の1000倍液に15分程度つけて消毒したあと、植えつけます。
鉢に植えつける場合は、やはりできるだけ大きめの鉢を選ぶことが大切です。
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●ボタンは冬の寒風に注意!
置き場
ボタン、シャクヤクとも、鉢植えの場合、植えつけ、植え替え後、1週間程度は明るい日陰で管理したあと、
よく日の当たる場所で管理します。
ボタンは冬の寒風に弱いので、鉢植えは冬の寒風の当たらない軒下などの場所に移動させます。
シャクヤクは冬は地上部が枯れてしまうので、心配いりません。
水やり
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。庭植えは特に与えません。
寒肥はたっぷりと施すのがコツ
肥料
寒肥として、油かすと骨粉を混ぜたもの(植えつけから数年は油かす8〜9、骨粉2〜1、その後は徐々に等量配合に近づける)
を、株の周囲に両手で1杯、鉢植えでは片手に軽く1杯程度施します。
適期は12月から2月中旬です。
土寄せ
ボタンの場合、植え替えなかったり、株の周囲の土がなだらかになってきたものは、株元に土を寄せておきます。
こうすることで、改めてボタンの発根、発芽を促します。
| ゼラニューム |
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●置き場
4月から10月は日当たりのよい屋外で管理します。11月から3月は、寒さの厳しい地域では室内に取り込み、
日当たりのよい窓辺などに置きますが、関東地方以西の温暖な地域では軒下などでの冬越しも可能です。
水やり
過湿を嫌います。特に気温の低い冬季の水やりは控えめにします。春から秋は、鉢土が乾いてからたっぷりと与えます。
●肥料
チッ素分が多すぎると、葉ばかりが茂り、花つきが悪くなってしまうことがあります。
また、カリ分が不足すると、葉が周囲から淡褐色になり、枯れてくることがあります.
低温時には肥料は必要ありませんが、3月から10月の生育期には、2週間に1回、水やり代わりに1000倍程度に薄めた液体肥
料(N-P-K115-10-5など)を施します。
●病害虫の防除
咲き終わった花がらをそのままにしておくと、灰色かび病が発生することがあるので、
花茎ごと折り取ります。また、水やりの際は、花や葉をぬらさないように注意します。
害虫ではヨトウムシに葉を食害されることがあります。小さいうちは葉裏にいるので捕殺するか、
スミチオン乳剤の1000倍液で駆除します。大きくなった幼虫は昼は地中に潜るので、
食害痕などを見つけたら表土を軽く掘って探し、捕殺します。
●剪定
11月か3月に、茎を1/2程度に切り戻すと、わき芽が伸びてより立派な株になります。11月に切り戻しを行うと、コンパクトな株
で冬越しさせることができます。
| さし木と植え替え |
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| シュウメイギク |
●長く楽しむ管理のホイント
水やりシュウメイギクは乾燥を嫌うので、水不足になると葉の縁が枯れたり、
下葉が黄変したりします。特に9月中旬ごろまでは乾きやすいので、
植え場所の表土が乾いているようなら、たっぷり水を与えるようにしましょう。
●肥料
7月から8月に施した化成肥料の追肥が効いて、9月はよく咲いている時期です。
開花中は施しません。次の肥料は、2月から3月に油かすなどの有機質肥料を施します。
多肥は好みません。軟弱に徒長するのを避けるために、肥料の施しすぎに注意しましょう。
病害虫の防除
ハダニが発生しやすい時期です。ハダニは水を嫌うので、水やりのときにホースで葉裏にも
水をかけるなどして防除しましょう。
●株をふやす
シュウメイギクの仲間はタネができない(不稔性)のものが多いので、
ふやしたいときは株分けか根伏せで行います。花の終わった10月からは、株分け、根伏せともに行えます。
この機会に株をふやしたり、何年もたった株の更新をしましょう。
適期開花後の10月からH月と、春3月から4月です。
作業のポイント親株は1芽ずつ、子株は2、3芽まとめて植えつけます。
植えつけ場所は深さ30pぐらいまで耕し、腐葉土やピートモスを2割ぐらい加えて土づくりをしておきます。
●植えつけ
後はたっぷり水を与えて適期3月から7月と、10月から11月に行えますが、一番の適期は3月と4月です。
作業のポイント充実した根(根茎)を5〜7pの長さに切ります。
赤玉土小粒、ピートモス、バーミキュライトの等量配合土を浅鉢に入れた上に根茎を寝かせて置き、
覆土します(下図参照)。その後、明るい日陰で乾かさないように管理します。
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植え場所が乾燥しているシュウメイギクの元気がなくなる原因として乾燥があります。
根が地中の浅いところにあるため、土の乾燥を好まないのです。
夏と冬は腐葉土などを株元に敷く(マルチング)とよいでしょう。
乾燥していると結果としてダニが発生することがあります。発生初期に防除しましょう。
また、風通しが悪い場所では、5月下旬からうどんこ病の発生が見られます。兆候を見つけたら
TPN水和剤、ベノミル水和剤などを散布して防除しましょう。
何年も植え替えていない一般に宿根草の元気がなくなる原因として、忌地性が考えられま
す。特に地下茎を伸ばして生育するタイプの植物にその傾向が強いようです。
忌地性の原因としては、何年も同じ場所に植えたままにしていたため、
特定の栄養素ばかりを吸収してしまったことによる要素欠乏や、
ウイルス病など固有の病害虫の発生が考えられます。
シュウメイギクは長命な宿根草で、忌地性の出にくい植物ですが、
腐葉土などでマルチングをすることにより、微量要素や有用バクテリァの補給を心がけるとよいでしょう。
また、定期的に株分けを兼ねた植え替えをすると、根詰まりを解消したり、土づくりをすることになるの
で効果的です。
| デンファレ |
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■開花中の管理
●置き場
蕾がすべて開くまでは、明るいところに置きます。ただし、高温期は直射日光に当てると日焼けを起こしたり、
花もちが悪くなるのでレースのカーテン越しで日光に当てましょう。
すべての蕾が咲いた株は、直射日光を避けたところに置くと花もちがよくなります。
最低気温が15℃以上あるときは、雨と直射日光を避けた戸外に置くこともできます。
なお、蕾が開花せずにしわがよって落ちてしまうのは、日照不足、根傷み、温度不足が考えられます。
●水やり
4〜9月は、2日に1回、10〜3月はー〜2週間に1回が目安です。
寄せ植えの場合はポットのまま入っている場合が多いので、すべてのポットに水がいきわたるように与えます。
●肥料
花が終わるまで洋ラン用の液体肥料2000倍液を週に1回程度施します。
●切り戻し
最後に咲いた花が終わったら、花茎の元で切り戻します。開花したバルブは、
次の花茎が再び出ることもあるので、バルブは切ったりしないように注意しましょう。
来年も花を咲かせるテクニック
●置き場
デンファレは、日光と高温多湿を好むランです。そのため、秋に最低気温が15℃を下回ったら、
室内の日当たりのよいところに取り込みます。春までは、最低温度が15℃以上の
日当たりのよい窓辺に置きます。
4月下旬になって、最低気温が15℃以上になったら、戸外の風通しのよいところに置きます。
3〜4月に暖かくなってくると、昨年の株元から新芽が出てきますので、
秋までよく日光に当てて、水と肥料をたっぷりと与えてしっかりしたバルブに育てて花つきをよくします。
6〜9月は、直射日光に当たるとすぐに日焼けするので、50%遮光して日焼けを防ぎます。
生育がうまくいくと秋にバルブの先端に最後の葉が出てきてバルブ伸長が終わります。
止め葉は下葉よりはやや曲がって出てきます。その後、10〜11月に花茎を伸ばして開花します。
なお、ノビル系デンドロビュームのように秋に低温に当てて花芽分化する性質はないので
戸外へ出して低温に当ててはいけません。
●水やり
前述4〜9月、最低気温が15℃以上あるときは、鉢底から水がこぼれ出るくらい与えます。
バルブの生育期間中なので、水が不足すると十分に生育しません。
植え込み材料がバークの場合は乾きが早いので、2日に1側、水ゴケの場合は2〜3日に1回、
植え込み材料の表面が乾いたことを確認してから水やりします。
低温時に最も多い失敗が水やりです。寒い時期に水を必要以上に与えると根腐れを起こします。
10〜3月に最低気温が10℃以下になるようなら、水やりはーか月に1回で+分です。
あるいは、完全に水やりをやめるほうが冬越しはしやすいようです。
デンファレは意外に丈夫で、多少葉は落ち、バルブはしなびたりしますが、
上葉を2〜3枚残して株は生きています..
●肥料
4月以降、新芽が伸び始めて2pぐらいになったら洋ラン用の液体肥料o倍液を週に
1回、水やり代わりに施します。夏は少なめにし、月に2回程度水やりと同時に施します。
●病害虫の防除
病気には強く、一般家庭ではまず心配いりません。害虫は、カイガラムシやアブラムシ、ハダニなどが発生します。
カイガラムシは、バルブや花につきます。特に購入時に蕾や花弁の裏側に
黒いかさぶたのようなものがついていることもあるので注意します。
アブラムシは、蕾が出てきたら注意します。蕾につくと花にしみがつきます。
また、恐ろしいウイルスが伝染するので、見つけたらすぐに殺虫剤で駆除します。
ハダニは、高温時に葉の裏がさびたようになっています。水やりのときに葉裏にも水をかけて予防します。
症状が出たら殺ダニ剤を散布します。
植え替えで株を元気にしよう
植え替えはそれまで植えられていた植え込み材料と同じもの(水ゴケやバーク)で植え替えます。
また、寄せ植えされて売られていたものは、株をそれぞれ植えつけます。
毎年植え替える必要はなく、2年に1回で+分です。適期は最低気温が15℃以上になった春に行います。
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| カランコエ |
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●置き場
窓辺のよく日光の当たる場所で管理します。すべてのカランコエの生育適温は18〜23℃です。
水やり鉢底の穴から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。その後は鉢土の表面が乾き気味になったら
再びたっぷりと与えてください。
●肥料
月に1回ぐらいo倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに施します。
病害虫の防除
うどんこ病にはべノミル剤、アブラムシにはアセフェート剤
●花がら摘み
新しい品種は花がらはしぼんで目立たなくなり、花がらを摘み取る作業はほとん
ど必要ありません。花がらがあまりに目立つようだったら、その部分を、花序ごと切り取って
そのすぐ下の花芽を伸ばします。1か月からーか月半でまた花が咲いてきます。
この場合はすでに花が咲いていて、生殖成長の続きなので短日処理は必要ありません。
70〜80%の確率で咲いてきます。
●置き場
冬でも最低温度は3〜5℃は欲しいところです。昼間は窓際でたっぷりと日光に当て、寒い地方では、
夜間は家の中央に移動してくだ
さい。
秋、花つき株を入手した場合は、花がある程度終わってきたら、上部の花序のみ切り取る方法で
春まで花を楽しんでください。寒さに向かっての切り戻し、さし芽は、よくありません。
この作業は3月下旬(暖地)から4月(寒冷地)に行います。
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